科学とスピリチュアル vol.1
空気と電波 ― 目には見えない“当たり前”の存在
私たちが生きているこの世界には、目には見えないけれど、確実に存在しているものがたくさんあります。
スピリチュアルというと、「見えないものを信じるなんて怪しい」と思われることもありますが、実は私たちは毎日の暮らしの中で、たくさんの“見えないもの”に囲まれ、そして頼って生きているのです。
たとえば――空気。
誰も空気を「見たこと」はありません。でも私たちは、毎瞬間、空気を吸って生きています。
呼吸をするたびに、酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出している。これは誰もが“当たり前”のように行っている生命活動です。
そして、私たちが吐き出した二酸化炭素は、森の木々や植物たちが吸い込み、光合成を通してまた酸素を生み出します。
つまり、目に見えない空気は、人間と自然が支え合いながら循環している“いのちのバトン”でもあるのです。
風が吹いたときに肌で感じる空気の流れ。
深呼吸したときに体がふっとゆるむ感覚。
目には見えなくても、確かにそこに“ある”ことを、私たちは体感としてちゃんと知っているのです。
もうひとつ、日常に欠かせない見えない存在――それが電波です。
スマートフォンで誰かと会話ができるのも、テレビで番組が映るのも、Wi-Fiでインターネットにつながるのも、Bluetoothで音楽が聴けるのも。
すべては、「目には見えない電波」が飛んでいるからこそ、私たちはそれを使うことができています。
誰も電波の姿を見たことはありません。
でも、その存在を疑う人はほとんどいないでしょう。
なぜなら「つながる」「届く」「反応する」といった現象が、日々の暮らしの中で起きているからです。
実は、スピリチュアルもこれとよく似ています。
-
- なぜか気が合う人がいる
- そばにいると落ち着く場所がある
- 言葉にしなくても通じる感覚がある
それらも、目に見えない“感覚”や“エネルギー”による“つながり”が働いているのかもしれません。
スピリチュアルを信じることは、決して特別なことではなく、
「私たちはもともと、“見えないもの”と共に生きている」という、自然な感覚を思い出すことなのかもしれません。
空気も、電波も、
そして私たち自身の「直感」や「感情」も――
どれも、目には見えないけれど、ちゃんと“感じられるもの”です。
科学とスピリチュアル。
このふたつが交わる場所には、もっと豊かで、もっとやさしい生き方のヒントが詰まっているのかもしれません。